新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する新たな研究結果から、抗マラリア薬に治療効果は見られず、むしろ心疾患や死を招くリスクが高まる恐れがあることが明らかになった。英医学誌ランセットが22日、研究結果を公表した。それによると、抗マラリア薬の「クロロキン」や「ヒドロキシクロロキン」を投与された患者について、他の治療法を施された患者と比較したが、治療効果は確認されなかった。一方で、不整脈や死亡のリスクを高めているようだと指摘している。今回の研究結果は、世界6大陸のコロナ入院患者9万6000人(昨年12月20日~今年4月14日)の医療記録に基づいている。このうち1万5000人が抗マラリア薬を単独で服用、もしくは抗生物質と併用していた。