――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米中関係の緊張増大による影響がここにきて資本市場にも波及している。米市場に上場する中国企業の多くは、本国への帰還を模索し始めるだろう。  米上院は20日、中国企業を上場廃止に追い込める法案を全会一致で可決した。その懸案(中国当局が米規制当局による国内企業の監査を拒否している問題)は長年くすぶっていたが、目下の米中の対立激化により、政治の最優先課題に押し上げられた。中国のコーヒーチェーン、ラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)の不正会計問題も、こうした米議会の動きを後押しした。