米国では新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に際して抗不安薬や睡眠補助薬の処方が増えていることから、医師らは長期の依存症や薬物乱用の可能性について警告している。ニューヨークのモンテフィオーレ医療センターのブルース・シュワーツ教授(精神・行動科学)は「多くの医師はそれらを処方する基準が低い。非常に問題だ」と述べた。「多くの人がそうした薬剤への依存性を発達させている」という。健康リサーチ会社IQVIAの最新データによると、米国ではクロノピンやアチバンといった抗不安薬の処方が2019年3月の880万件に対し2020年3月には970万件と、10.2%増加した。プロザックやレクサプロを含む抗うつ薬の処方は同期に2720万件から2970万件へと9.2%増加した。データには、服用量が増えたかどうかの情報は含まれていない。
コロナで抗不安薬の処方が増加、依存症の懸念も
米国では健康への懸念や社会的孤立、失業のストレスで薬に頼る人が増えている
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