米航空機大手ボーイングと欧州同業エアバス・グループは、ジェット機内で新型コロナウイルスの感染がどう拡散するかについて研究している。学界や技術者、医療専門家と協力し、機内の感染予防へ向け新たな対策を検討していく。両社や関係者の話で明らかになった。疾病のパンデミック(世界的大流行)期間における航空旅行のリスクについて理解を深めるこうした取り組みの背景には、航空各社が乗客の不安を拭おうとしていることがある。ボーイングは機内環境をシミュレーションするコンピューターモデルを開発しており、ゆくゆくはウイルスの拡散予防法を巡る判断材料を航空会社や医療・規制当局に提供できるかもしれないと説明している。広報担当者は「あらゆる潜在リスクについて理解を深めるための措置を取っている」と述べた。