世界の注目は、重力に逆らうかのようなS&P500種指数のパフォーマンスに集まっているが、日本の上場企業は過去10年の大半にやってきたことを地味にやり続けている。淡々とアウトパフォームしているのだ。東証株価指数(TOPIX)はドル建て換算で、世界の株価がピークをつけた2月12日以来、8%値下がりしている。これに対し、S&P500、MSCI新興国指数、ユーロ・ストックス指数は同期間にそれぞれ11.5%、16.5%、19.8%の下落となっている。だが、過去のパフォーマンスを頼りに、日本市場に目を向けるべきだと言っているのではない。今後状況が大きく改善するか、逆に再び悪化するかにかかわらず、日本の上場企業は投資家が恩恵を受けるであろう要素を備えているのだ。
日本株が避難先に、コロナ危機どう転んでも
景気回復が鈍い場合でも日本企業が大量に抱える現金が強みになる
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