5Gレースでエリクソン優位、米のファーウェイ排除で
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 【エシルストゥーナ(スウェーデン)】トランプ米政権が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への締め付けを強める中、スウェーデンのエリクソンには、世界的な次世代通信規格「5G(第5世代)」への移行を主導する大きな商機が訪れている。

 年間800億ドル(約8兆7000億円)規模の通信機器業界で、エリクソンは最も安定感のある存在として台頭しつつある。業界幹部やアナリストが明らかにした。同社が手掛ける製品は、開発が遅れたライバルのノキアよりも技術的に進んでいるほか、ファーウェイは米国の制裁措置により、将来的に同様の製品を製造することができなくなると予想されているためだ。

 競合勢も攻勢をかけているものの、エリクソンは大きな代償を伴う長年のリストラを通じて経営を立て直しており、ライバルに先行している。同社のボリエ・エクホルム最高経営責任者(CEO)は「最初の第一歩が完了したのは確かだ」と指摘。「会社にとって長期の成長エンジンを見つけることが次のステップになる」と話す。

 エリクソンにとって問題は、この先どの技術に集中投資を行うかだ。同社は目下、自動運転車や鉱山機器の遠隔操作など、高速処理が可能な5Gによって可能性が解き放たれるとみられる複数の分野で機器の試験を行っている。