――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  新型コロナウイルスが出現する前の10年間、アフリカ系米国人の経済環境は、2007~09年のリセッション(景気後退)による壊滅的な打撃からゆっくりとだが着実に改善していた。そこに導入されたロックダウン(都市封鎖)措置が経済を破綻させた。先週には警察官が黒人男性ジョージ・フロイドさんを死なせたことで、怒りに満ち、時に暴力を伴う抗議行動が引き起こされた。  こうした出来事が浮き彫りにしているのは、健康状態や所得、そして司法制度による処遇の面で依然としてアフリカ系米国人にのしかかる悲痛な不公正だ。