東京国税局から告発されたアニメ制作会社「ユーフォーテーブル」が運営するカフェ(5月29日撮影、東京都中野区)
東京国税局から告発されたアニメ制作会社「ユーフォーテーブル」が運営するカフェ(5月29日撮影、東京都中野区) Photo:JIJI

人気アニメ「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」の制作会社「ユーフォーテーブル」(東京都中野区)と近藤光社長(50)が法人税と消費税計約1億3900万円を脱税していたとして、法人税法違反と消費税法違反の容疑で東京地検に告発されていたことが判明した。日本が最先端の技術を駆使したコンテンツ、世界に向け急成長したアニメ業界。報道で明らかになったのは、同社の脱税は「売り上げ除外」「金庫に現金」という、驚くほど古典的な手口だった。(事件ジャーナリスト 戸田一法)

「鬼滅の刃」は
「刀剣ブーム」火付け役

 全国紙社会部デスクによると、2015年と17~18年の各8月期までの計3年間、東京と大阪で経営するカフェなど4店舗の売り上げの約3割を定期的に除外。

 約4億4600万円の所得を隠し、法人税約1億1000万円、消費税約2900万円を申告しなかった疑いが持たれている。

 近藤社長は4店舗の売り上げを自宅の金庫にすべて現金で保管。帳簿を改ざんして経費などを除外して売り上げを減額していたとされる。

 東京国税局査察部の強制調査では、近藤社長の金庫から約3億円の現金が見つかったようだ。脱税マネーは会社の運転資金に流用していたという。