米政府は新型コロナウイルスの3種のワクチン候補について、実用化の鍵を握る今夏からの第3相治験(臨床試験)に資金を提供する予定だ。米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)ワクチン研究センターのジョン・マスコーラ所長が明らかにした。マスコーラ氏はインタビューで、この第3相治験を全米十数カ所の拠点で実施し、多数の人が対象になる見込みだと語った。ワクチンの安全性と効果を測る最終段階の治験になるという。まずは7月に米モデルナのワクチン候補の治験を開始。続いて8月にはオックスフォード大学と英アストラゼネカが共同開発したワクチン、9月から米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンについて治験を始める予定としている。