米連邦準備制度理事会(FRB)は10日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、2022年末まで利上げしないとの意向を示唆するとともに、新型コロナウイルス流行を受けた都市封鎖措置で打撃を受けた経済に一段の支援を提供すると言明した。会合後に公表された声明では「現在の公衆衛生の危機は目先、経済活動や雇用、インフレを強く押し下げる見通しで、中期的に経済見通しの著しいリスクとなる」と指摘した。FRB当局者はまた、現行の米国債・住宅ローン担保証券(MBS)の買い入れペースを維持する考えを表明。足元では週間の買い入れペースを緩やかに減速させていたが、事実上これを停止した。会合後に公表された政策声明では、FRBは向こう数カ月、円滑な市場機能を維持するため、米国債とモーゲージ債の保有を「少なくとも現行ペースで拡大する」と指摘した。
FRB、22年末まで利上げ見込まず 資産購入ペース維持へ
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