米ケーブルテレビ(CATV)大手コムキャストは人種差別を巡る訴訟で、黒人の大物プロデューサー、バイロン・アレン氏の制作会社と和解した。コムキャストはアレン氏のチャンネルを放送契約に加えることで合意し、5年に及ぶ争いに幕を引いた。人種間の平等や警察改革を求める抗議デモが全米各地で続く中で和解が成立した。ミネソタ州ミネアポリスで警官に取り押さえられた際に黒人男性ジョージ・フロイドさんが死亡した事件が抗議デモのきっかけとなった。事情に詳しい関係者によると、和解に向けた話し合いは今年、人種差別に関する現在の改革機運が高まるかなり前から始まっていた。和解の金銭的条件は明らかにされていないが、合意内容にはコムキャストが「Comedy.TV」や「Recipes.TV」などアレン氏が所有するエンターテインメント・スタジオズ・ネットワークス(ESN)のチャンネルを放送契約に加えることなどが含まれる。