ドナルド・トランプ米大統領は16日にも、警察の不正行為に対処するための大統領令に署名する見通しだ。過剰な実力行使と人種差別に対する抗議デモが全米で続いている。トランプ氏は15日、記者団に対し「ここ1カ月で見てきたことを話し合うことになるだろう。いくつかの解決策があるだろうし、良い解決策もあると思う」と述べた。その上で、16日に大統領令に署名するとの見通しを示した。また「全体的な目標は、法と秩序の確立だ」としつつも「それは正義や安全についても言える」と述べた。法執行機関に所属する「ほとんどは素晴らしい人たち」だが「もっと良くする」と語った。トランプ氏は大統領令の具体的な内容には触れなかった。同氏は先週、警察当局が実力行使について最新の基準を満たすこと、ディエスカレーション(実力行使が必要な状況にならないよう被疑者を落ち着かせる技術)戦略を取り入れることを大統領令で奨励していくと述べていた。また、警察官がソーシャルワーカーと共に職務に当たる試験的なプログラムにも言及した。