ジョシュア・アントン氏は米バージニア大学在学中、酔っぱらって電話をかけるのを防止する「ドランクモード」というアプリを開発した。その後、スマートフォンから膨大なユーザーデータを収集し、広告主に再販し始めた。  米国では今、経済活動の再開に向け、多くのほぼ無名の位置情報追跡会社が動員されている。アントン氏が立ち上げたエックスモード・ソーシャル(X-Mode Social)も、そうした企業の1つだ。いつ、どのように経済を再開するかの判断権限を持つ州や地方自治体当局は、重大な決断の裏付けとなるデータをそうした企業に頼っている。