――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  トーマス・フリードマンは2005年の著書「フラット化する世界」で、今や有名な「デルの紛争回避理論」を解説した。それによると、主要な世界規模のサプライチェーン(例:デル・テクノロジーズ)に組み込まれた2つの国は、互いに戦争を始めることはないという。  あれから15年たち、世界は全く違った様相を呈している。中国が世界規模のサプライチェーンの一角を占めているかどうかはもはや問題ではない。今や中国そのものが実質的なサプライチェーンとなっている。