
ゴミ処理施設やゴミ収集車の火災が急増している。原因として多いのは小型充電池としてよく使われるリチウムイオン電池だが(前編)、それ以外にもゴミ処理の現場では、清掃員がケガをするようなさまざまな事故が発生している。火災やケガを引き起こす「危険なゴミ」について、ゴミ清掃員とお笑い芸人の二足のわらじで活動するマシンガンズ・滝沢秀一さんに聞いていく。(ITジャーナリスト 石井英男)
リチウムイオン電池以外にも、「危険なゴミ」はたくさんある!
あなたはゴミの分別をしっかりする人だろうか。「面倒くさいから」「わからないから」と適当にゴミを捨てると、ゴミ収集車やゴミ処理施設で火災が起きたり、ゴミ清掃員が怪我を負ったりといった大変な事態を引き起こすことがある。
可燃ゴミとして捨ててはいけない危険なゴミの代表がリチウムイオン電池である。スマートフォンやタブレット、ノートPCの充電池として使われているだけでなく、ハンディ扇風機や電子タバコ、モバイルバッテリーなど身の回りのさまざまな機器に使われている。リチウムイオン電池の捨て方についてはインタビュー前編で詳しく解説したので、後編では、それ以外の「危険なゴミ」について滝沢さんに聞いていこう。
