新型コロナウイルスの感染者がベルリンをはじめ欧州の複数の都市で再び増加している。それを受け、当局は欧州各地のロックダウン(都市封鎖)解除に伴う感染第2波への懸念を強めている。ここ数週間着実に減少していたベルリンの1日当たり新規感染者数は再び増加に転じ、4月の水準に逆戻りした。州政府は23日、マスク着用義務の違反者に罰金を科す方針を明らかにした。ポルトガルでも新規感染者が急増しており、当局はパーティーなどの社会的イベントが原因との見方を示した。首都リスボンでは22日、10人超の集まりがすべて禁止され、バーや店舗の営業時間は午後8時までに制限された。ベルリンとリスボンの新たな感染増加は比較的小規模で、欧州全域にはまだ広がっていないものの、徐々に経済活動を再開させているニューヨークなどの米大都市にとって懸念材料になる可能性がある。