新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による都市封鎖が6週間をすぎた頃、テキサス州オースティン在住のケアリー・マーシャルさんは11歳になる娘クロエさんのことが心配になった。友人と直接会えないのが寂しくてたまらず、ビデオ通話アプリ「Face Time(フェイスタイム)」や短編動画アプリ「Tik Tok(ティックトック)」、ゲームアプリ「Roblox(ロブロックス)」を通じてしか連絡できないことにいら立っていた。「日常の幸福感にとって個人的関係がどれほど大切なのかがわかった」とマーシャルさんは言う。「娘には友人関係がすべてだ」多くのサマーキャンプが中止になり、どの家庭もソーシャルディスタンシング(他者との距離確保)の実践に余念がなく、9月からの新年度に大きな疑問符がつく中、小児科医や心理学者は長引く社会的孤立が子供たちに与える潜在的影響に警鐘を鳴らしている。