米上院は25日、香港の自治を損なう中国の当局者や企業、銀行に制裁を科す超党派の法案を全会一致で可決した。上院規則により、反対が1人でもいればこの法案は通過しない可能性があった。先の採決では、トランプ政権の見解を確認する必要があるとして、ケビン・クレーマー議員(共和、ノースダコタ)が反対していた。25日の採決では反対は出ず、発声投票で可決した。この法案を起草したのは、クリス・バン・ホーレン(民主、メリーランド)、パット・トゥーミー(共和、ペンシルベニア)両議員。香港における人権を守り、その特殊な地位を維持するよう中国に圧力をかけるのが狙い。中国が香港国家安全法の制定を進めていることで、制裁の法制化を急ぐ必要があるとしている。