ラッキンコーヒー,中国Yan Cong for The Wall Street Journal ラッキンコーヒーの店舗で働くバリスタ(2月、北京)

 中国のコーヒーチェーン、ラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)は今年1月、ナスダック市場で株価が過去最高値をつけ、時価総額は120億ドル(約1兆3000億円)に達した。そのころ、複数のショートセラー(空売り筋)に謎めいた電子メールが送られていた。

 メールは「中国詐欺2.0の新世代が登場した」という内容で、「根本的かつ構造的に欠陥のある事業モデルとして始まった企業たちは、詐欺へと発展する」と書かれていた。発信者はラッキン店舗の顧客レシートやビデオを共有すると申し出、同社に関する長文のリポートを添付。空売り筋がこのリポートを公表して自社の功績としてもいいと述べた。