世界各国の首脳はここ数カ月、バーチャルミーティングによるリモート外交にもどかしさを募らせていたが、ここに来て慎重ながらも対面での会談再開に踏み出している。  欧州ではドイツのアンゲラ・メルケル首相とフランスのエマニュエル・マクロン大統領が30日、いち早く対面での会談を再開した。両首脳はベルリン郊外で会談。ロックダウン(都市封鎖)で悪化した欧州諸国の景気テコ入れを目指し、復興基金の提案について協議した。  各国の政府当局者は、2月以降に対面の会合が中止され、首脳や閣僚、側近らが世界中を飛び回ることができなくなった結果、多額の旅費が節約されたと語る。