米ニューヨーク州の初の新型コロナウイルス感染例は3月1日に正式発表されたが、その1週間余り前には、州内に新型コロナ抗体を持つ住民が既にいた。マウントサイナイアイカーン医科大学が公表した調査結果で明らかになった。新型コロナウイルスはこれまで考えられていたより早くニューヨーク市周辺に持ち込まれた可能性がある。マウントサイナイの調査チームは、マンハッタンのマウントサイナイ病院で2月9日以降に収集した患者の血液サンプルから無作為に500本超を抽出し、抗体の有無を検査した。血液サンプルは救急治療、定期的な診察、手術などで病院を訪問した患者のもの。調査チームは2月23日までの週に集めたサンプルの一部に抗体を発見した。一方、州当局が3月1日に発表した初の感染者はマンハッタンの医療従事者の女性で、直前にイランに渡航していた。