ドナルド・トランプ米大統領は6日のツイッターへの投稿で、自動車レースNASCAR(ナスカー)が南北戦争時の南軍旗の使用を禁じたことに疑問を呈するとともに、渦中の黒人ドライバーを批判した。さらに、米先住民に対する差別的な名称を使っているとの指摘がある、米プロフットボールリーグ(NFL)の「ワシントン・レッドスキンズ」などを擁護する姿勢も示した。一連のツイートから、トランプ氏が11月の大統領選での再選に向けて国内の文化的分断に軸足を置いていることが浮き彫りとなった。トランプ氏は週末に行った独立記念日関連の演説で、人種差別に反対するデモ隊や民主党支持者を、危険な「極左」運動の一員だと指摘した。人種差別的な表現などを見直す動きが全米に広がる中、ナスカーなどの団体や一部の州は南軍旗から距離を置いた。トランプ氏はこうした動きを受け入れる気はなく、南軍をたたえる軍事基地の名称変更に強く反対している。
トランプ氏、スポーツ界の差別表現見直しの動きを批判
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