トランプ米政権が留学生向けビザに新たな規定を設けたことで、米国の各大学は困難な状況に置かれている。多くの人が危険すぎると考えている対面式の授業を行わなければ、留学生を失いかねないからだ。移民税関捜査局(ICE)が6日に発表した新たな規定は、今秋の授業をすべてオンラインで実施する大学について、外国人留学生の入国や国内滞在を認めない内容。また対面式の授業を開始しても、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が悪化し、再びリモート授業に切り替えれば、留学生は出国を求められる。主に州立大学を代表する公立・公有地払い下げ大学協会(APLU)の国際プログラム部門バイスプレジデント、バーニー・バローラ氏は「外国人生徒にとって、これはかなりの萎縮効果がある」と指摘。「自分が外国人生徒なら、1学期を通して滞在できるか不透明な状況の中で飛行機に搭乗するだろうか」と述べた。