リーマンショック時の税収減
(国の一般会計における当初予算の税収見積もりと
決算の税収との違い)

リーマンショックの税収減出所:財務省資料

 新型コロナウイルスの感染拡大は、世界の社会活動や経済活動に大きな影響を及ぼしているが、この問題はいずれ終息するはずだ。そのとき、日本はコロナ以前に抱えていた課題に再び直面する。その課題とは、財政・社会保障の改革である。

 であるならば、政府は改革を放棄してはならず、政治的な意思を示す必要がある。改革の象徴の一つは、政府の財政健全化目標であり、それは「骨太の方針」において、国と地方を合わせた基礎的財政収支を2025年度に黒字化するという目標として記載されている。ここで重要なのは、7月中旬に閣議決定を予定している「骨太の方針2020」で財政健全化の目標が残るか否かだろう。