レモンPhoto:PIXTA

レモンサワー、レモネード、レモン入り菓子など、空前のレモンブームが続いている。だが、レモンは健康効果がある一方、輸入レモンには大量の防かび剤がついている。摂取を避けるためにはどうすればいいのだろうか。(消費者問題研究所代表 垣田達哉)

輸入レモンに付着する
大量の防かび剤

 昨年あたりから、空前のレモンブームと言われるようになった。缶チューハイやレモンサワー、ハイボールなどのアルコール類から始まり、スイーツなどのケーキ・菓子類はもちろんのこと、各種清涼飲料水など、市販品ではレモン商品があふれている。飲食店では、居酒屋だけでなく、レモンの輪切りを麺が見えなくなるほどのせたラーメンなど、多くの店でレモンが使われている。

 確かにレモンに含まれるクエン酸の健康効果はあるが、輸入レモンには大きなデメリットもある。それは農薬だ。

 輸入が多いかんきつ類などの果物は、長時間船で輸送されてくるので、かびを防ぐための防かび剤(農薬)の使用が認められている。

 通常、農薬は栽培中に使われるもので、収穫後に使われることはほとんどない。しかし、輸入かんきつ類等では、長期間の移動のため、かびを防ぐ必要があり、主に輸出される国の港で大量の防かび剤が、エアーシャワーのように噴霧される。