昨今、レモンサワーが流行しているのをご存じだろうか。飲料メーカーが次々と新しいレモンサワーを投入するほどで、コカ・コーラの「檸檬堂」が爆発的な人気を誇り、ローソンではEXILE監修のレモンサワーが売り上げ200万本を突破している。なぜこれほどまでにレモンサワーが人気なのか。その理由をマーケティングアナリストの原田曜平氏に聞いた。(清談社 沼澤典史)
レモンサワーが大人気!
生産が追い付かず出荷制限も
コロナ禍により、目新しい「オンライン飲み会」なるものを実践した人も多いだろう。そんなオンライン飲みに備えてコンビニの棚を物色した人は、レモンサワーの多さに気付いたはずだ。
現在、飲料メーカーはこぞって多様なレモンサワーを販売している。コカ・コーラは自社ブランドで初めてのアルコール飲料「檸檬堂」を昨年10月に発売。その売れ行きはすさまじく、一時は生産が追い付かずに出荷を取りやめた。同社が「販売数が予想をはるかに上回り、店頭でも品薄の状態となっている」とコメントを出したほどだ。
また、俳優の梅沢富美男氏がレモンのかぶりものをしたCMでおなじみ、炭酸で割って飲むサントリーの「こだわり酒場のレモンサワーの素」も大ヒットを記録。後続の缶商品「こだわり酒場のレモンサワー」は、RTD(レディー・トゥ・ドリンク)と呼ばれる炭酸水で割らずに飲める商品で、2019年に販売を開始すると600万ケース以上を売り上げた。