反省しない経営者がやってしまう「会社を危機へ陥れる決断」とは
優秀な経営者は何に気を付けて決断しているのでしょうか Photo:PIXTA

優れた経営者は
「不可逆的な判断」に慎重である

小宮一慶・小宮コンサルタンツ代表
小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 コロナ危機に直面している多くの経営者は、日々難しい経営判断を求められています。この「判断をする」ということは、経営者の重要な仕事の一つです。そして、その能力を高める大前提が、「反省」です。

 私は経営者の仕事は(1)企業の方向付け、(2)資源の最適配分、(3)人を動かす、の3つと考えています。このうちの「方向付け」とは「何をやるか、やめるかを決めること」、つまり判断をするということです。これが最も重要です。特に激変期においては、経営者の判断が会社の命運を分けるといっても過言ではありません。

 判断をする際には、会社の使命である「ミッション」、会社の将来像である「ビジョン」、行動規範である「理念」に基づいていることが重要です。しかし、この前提条件を満たしていたとしても、判断を誤ることもあります。「外部環境」や「内部環境」が時々刻々と変わるからです。