英オックスフォード大学と英製薬大手アストラゼネカが開発している新型コロナウイルスのワクチン候補が初期の臨床試験で良好な結果を示したことが明らかになった。試験結果が20日、英医学誌ランセットに発表された。これを受け、新型コロナワクチンが年内に利用可能になるとの期待が高まっている。今回の治験は1077人の健康な成人を対象に実施され、新型コロナに対する効果を示唆する2種類の抗体反応がみられたという。深刻な副作用はみられなかった。オックスフォード大とアストラゼネカのワクチンは最も実用化に近いとみられており、計画通り早ければ9月に大量生産が始まる可能性がある。ただ、ワクチンの効果はまだ証明されておらず、研究者は既に第3相試験を英国、ブラジル、南アフリカで実施している。米国では3万人の参加を見込む試験を8月に開始する予定だ。
英大学開発のコロナワクチン、治験で好結果 早期実用化に期待
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