新型コロナウイルスの影響で、学校に行けず、オンラインで授業を受ける機会が増えました。オンラインで授業を受けられない子どもたちは、自習せざるを得ませんが、自己管理能力がない大人が多いのに、子どもたちに自ら進んで勉強させるのはひと苦労です。
 子どもたちが進んで勉強するには、どうすればいいのか。そこで、『図解版ずるい暗記術』から、夏休み期間中に、遅れた勉強を取り戻すためにも、自己管理能力、モチベーション、やる気、集中力を上げるために必要な7ステップを新たに紹介します。子ども向けにシフトした内容ですが、大人でも十分使えるもの。先行き不透明な未来に気落ちするのではなく、今できることを精いっぱいやりましょう!
モチベーションをあげるには、RPGのようなゲーム感覚で達成感を得ていくことです。今回は、ステップ7=レベル60の状態。もうあとはやるしかないでしょう。

【ずるい自習術ACT07】自分の行動をセーブし、見返すと自信につながるPhoto: Adobe Stock

その日やったことを
簡潔に記録する

 タイトルの「セーブ」とは、RPGで必要な「保存」するという意味です。受験勉強中、私はその日やったことを記録していました。ある参考書を100ページ読んだとか、Q1~100まで解いたとか、やった量を書くだけですが、これがモチベーションアップにとても役立ちました。一目見てどれだけやったのかがわかるため、達成感が得られます。さらに、私の場合は、できないところからスタートしていることもあって、「こんなにやれるようになったんだ」という自信にもつながりました。

 ポイントは、あえて具体的な内容は書かないこと。細かく書くと普通のメモや日記と同じになってしまい、見返さなくなってしまいがちです。また、やった量が少ないとへこんでしまって逆効果なので、なるべくたくさんやった日の記録を書くようにすることです。

【ずるい自習術ACT07】自分の行動をセーブし、見返すと自信につながる

記録は見返し
周囲にも伝える

 たまった記録は見返します。以前に比べて進んでいることがわかりますし、自分が今どのレベルにいるのかも把握しやすくなります。

 そして、それだけの量をこなしていることを、周囲にも話してしまいましょう。きっと「すごい!」と言ってもらえるはずです。人間は単純ですから、ほめられるとさらに頑張りたくなるものです。スタートからの振り幅が大きいほど、さらに上に行けます。「自分はできる!」と思い込んで前に進みましょう。たとえ勘違いでも、それでもいいのです。気がつけば、ゴールの近くまで進んでいるはずです。

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