米ボーイングの小型機「737MAX」が旅客を乗せた運航を広く再開するのは来年前半にずれ込む公算が大きい。規制関連で新たな遅れが生じたためで、従来の予想より2カ月近く遅れることになりそうだ。米政府と業界の関係者が明らかにした。737MAXはデービッド・カルホーン最高経営責任者(CEO)の指揮下でも運航停止が長く続くことになるとみられる。デニス・マレンバーグ前CEOは、運航再開の度重なる延期を経て2019年12月に解任された。政府・業界関係者によると、米連邦航空局(FAA)が19年3月に出した運航停止命令を解除するための手続きを終えるには10月後半か11月前半までかかる見通し。FAAはソフトウエアとハードウエアの修正を終了する前にパブリックコメントを求めることにしたためだ。