Photo by Yoshihisa Wada
日系ラグジュアリーホテル「パレスホテル東京」を展開するパレスホテルの業績が、2024年に引き続き25年も好調だ。インバウンド増加の恩恵を受け、単価も年々上昇中している、そんな中でパレスホテルは26年、「丸の外」に精を出す。特集『総予測2026』の本稿では、吉原大介社長にその真意を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部 田中唯翔)
インバウンド増で好調が続く
客室単価は前年比10%増の11万円台
――2025年はパレスホテルにとって、どのような一年でしたか。
インバウンドの好調に支えられ、24年に続いて25年も好調でした。宿泊に加えて、レストラン、宴会、婚礼の計四つの部門が相まってうまくいきました。
外国人比率は7割程度で25年も推移しています。われわれとしては、もちろん外国人のお客さまに来ていただけるホテルでありながら、国内のお客さまにもしっかりと目を向けていますので、構成比は目標通りの結果でした。
平均客室単価(ADR)については、24年は10万円を超える着地でしたが、25年は桜が見頃だった4月で14万円を超えました。25年はこのまま順調にいけば11万円となり、24年より10%ほどADRを伸ばせそうです。
7、8月は猛暑の影響などがあり、宿泊は若干稼働率が低下しましたが、秋以降は再び好調で、10、11月は稼働率が90%を超える勢いです。
――25年10月には、マリオット・インターナショナルの最上位となる「JWマリオット・ホテル東京」がオープンするなど、東京ではラグジュアリーホテルの開業が続いています。
次ページでは、吉原社長がパレスホテルが追求するサービスについて熱く語るとともに、「丸の外」で精を出す次なる展開に言及、外に向かう真意を明かした。







