タッカー「タッカー48」(Tucker 48)

タッカー「タッカー48」(Tucker 48)
NATIONAL MOTOR MUSEUM/HERITAGE IMAGES/Getty Images

 1947年に革新的な思想で考案された、タッカーの「タッカー48」。幼少期からクルマが好きで、 カーセールスやデザイナーとして生計を立てていた故プレストン・タッカー氏が立ち上げた、幻の自動車メーカーによる伝説的な1台です。

「トーピード(魚雷)」という異名も取ったこのクルマは、リアエンジンの採用や、当時は斬新だったトルクコンバーターの特性を生かした仕様で衝撃的なデビューを果たしました。約30万台の予約受注をしたものの、設計変更や資金繰りの悪化により生産されたのはわずか51台(1台はプロトタイプ)にとどまり、会社も資金難により倒産してしまいました。

 驚くべきは登場から70年以上が経った現在でも、生産された51台のうち46台が現存していると言われることです。多くの人がこのクルマに価値を見出し、タッカーの情熱は今も息づいているのです。

ベクター「M12」(Vector M12)

ベクター「M12」(Vector M12)
DAVID BUSH ©2019 COURTESY OF RM SOTHEBY'S

 ベクター「M12」は、ランボルギーニ「ディアブロ」をより興味深く、よりパワフルにしたスーパーカーと表現したら乱暴でしょうか?

 と言うのも、1990年代にベクターとランボルギーニを所有していたのはインドネシアの「メガテック(Megatech)」であり、そういった事情もあって、「M12」はランボルギーニと同じシャシーが採用されていました。エンジンは7.0リッターV型12気筒で、500馬力を発揮したスーパーカーだったのです。

 ですが、インドネシア国内の政変もあり(メガテックのオーナーはさまざまな疑義が掛けられ、後に投獄されるトミー・スハルト氏<故スハルト大統領の三男>でした)、ランボルギーニはアウディに売却されます。そして「M12」は、ベクターが生産を終了するまでにわずか17台しか製造されませんでした。

プリムス「プロウラー」(Plymouth Prowler)

プリムス「プロウラー」(Plymouth Prowler)
Plymouth

「プロウラー」は、まるでミニカーのようなデザインで多くの人にとって気になる存在のクルマでした。ですが、ドライブトレイン(エンジンの出力を駆動輪に伝えるための駆動系部品の総称)部門に大きな欠点を抱えていたのも事実…。

 そこで採られた対応策は、V型8気筒とマニュアル仕様にするのではなく(本来は、クライスラー社が最初からそうするべきだったと思われますが…)、V型6気筒のオートマティック仕様とすることでした。そこでこのクルマの方向性も、少し立ち往生してしまった感もありました。