「バイト(byte)」や「トゥリラー(Triller)」といった聞き慣れないアプリがここにきて、アップルの「アップストア」でのダウンロード回数ランキングで上位に食い込んでいる。人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業の存続に疑問符が生じていることで、禁止された場合の避難先として、同様の機能を提供するアプリに注目が集まっているためだ。こうした新興ライバル勢は目下、時に現金を支払うなどして、人気のTikTok投稿者の呼び込みに余念がない。ソーシャルメディア上に広がる「TikTokが本当になくなったらどうなるのか?」との問いは、新興勢にとってはまたとない好機だ。1600万人のフォロワーを抱えるTikTokユーザー、カイル・トーマス君(15)は、「もしTikTokが使えなくなったら、何をしていいのか分からない」と話す。「すべての時間をこれにつぎ込んできた。これは自分の仕事でもある同時に娯楽なんだ」