米株式市場では主力株の比率が数十年ぶりの高水準に達している。S&P500種指数の上位10銘柄は7日時点で、時価総額が合計約8兆ドルに達した。アップルやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなどハイテク大手に投資家が殺到していることが背景にある。S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズによる7月31日までのデータによると、上位10銘柄を合わせた時価総額は、S&P500種全体の29%となる。これは少なくとも40年ぶりの高水準で、2019年末の22.7%から一段と伸びている。上位銘柄の値上がりはS&P500種とナスダック総合指数を再び過去最高値圏に押し上げている。だが、それは市場全体に潜む弱みを覆い隠してもいる。小型株の指標であるラッセル2000種指数をはじめ、他の指数は年初来騰落率が依然としてマイナスにとどまる。
米ハイテク株の圧倒的強さ、市場の弱み隠す
ハイテク部門が動揺すれば市場全体の下落が増幅される恐れも
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