ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は11日、新型コロナウイルス感染を予防する世界初のワクチンを同国政府が承認したと表明した。モスクワのガマレヤ国立研究所は軍事テストを使って臨床評価を早め、試験期間を短縮した。ロシアは国内外での大規模接種を目指している。プーチン氏は「このワクチンの大量提供を間もなく始められるよう期待する」とし、自身の娘の1人に接種済みだと話した。ロシアのワクチン開発の状況を巡っては、開発を急ぐあまり安全性を犠牲にした恐れがあると、同国政府内や欧米から懸念の声も出ている。