米民主党大統領候補のジョー・バイデン氏は、カマラ・ハリス上院議員を副大統領候補に指名した際に、彼女が銀行業界に厳しい姿勢を示してきたことを指摘した。しかしウォール街は、取りあえずこの指名を歓迎した。  ハリス氏を選ぶことで、バイデン氏はもっと進歩派色の濃い民主党内勢力からの圧力を少なくとも当面は回避したという一定の安心感が、ウォール街の温かい歓迎につながった。党内進歩派は金融規制の強化を求めていた。  民主党の大統領予備選キャンペーンの中でハリス氏は、財政面では保守的で社会面ではリベラルな傾向を持つウォール街の一部勢力に良い印象を与えることになんとか成功した。