米ミシガン州カラマズー在住のアメリカ・エドワーズさん(23)は今年、両親と共にオーストラリアを訪れる予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で旅行を取りやめた。せめて旅の気分だけでも味わおうと、そのときにできる精いっぱいのことをした。機内食をネットで注文したのだ。エドワーズさんが数ドルで購入したのは、クラッカー、チーズ、ドライフルーツが入った米格安航空会社(LCC)ジェットブルーのブランドのスナックパックだ。オーストラリア旅行をあきらめ、自宅にこもっていた際、夜に家族でそのスナックを食べた。「特においしいものではなかったが、今まで食べた最悪の料理というわけではなかった」とエドワーズさんは話す。スナックパックは、余った食料品などを販売するサイト「インパーフェクトフーズ」で購入した。ジェットブルーで飛行を予定していたわけではなかったが、この状況下ではこだわらなかった。「ちょっと買って両親を驚かせ、みんなでカクテルとスナックパックを口にしながら、オーストラリアにいるふりをしたら楽しいだろうなと思った」