私鉄大手14社の2020年4~6月期は全社で減収、全社で赤字となった。が、各社の減収率は2割から6割と、ずいぶん差がある。私鉄は多角化が進んでおり、稼ぎ頭が何であるかによって、コロナ影響度が異なっているのだ。(ダイヤモンド編集部 松野友美)
各社そろって鉄道で大打撃も
減収率に大差
大手私鉄14社の2021年3月期第1四半期(20年4~6月)決算は、全社共に減収、かつ最終赤字となった。新型コロナウイルス感染拡大は人の移動を妨げた。各社そろって鉄道事業は大打撃をくらった。
が、各社の減収率はずいぶんと差が出た。6割減に陥ったところもあれば、2割減にとどまったところもある。
鉄道会社といっても私鉄各社は多角化が進み、運輸以外を稼ぎ頭にしているところが多い。稼ぎ頭が何であるかによって、コロナ影響度が異なっているのだ。