最近、筆者の元には不登校の子を持つ家族からの相談が増えている。そこで今回は、中学2年生のときから引きこもって会話もできなくなった息子と、その母親をご紹介したい。引きこもった息子に母親が書いた「9通の手紙」をきっかけに、再び親子で会話ができるようになったという。(ジャーナリスト 池上正樹)
「9通の手紙」で復活した
息子と母親の会話
引きこもる子を持つ親の多くは、最初に「この子を何とか外に出してもらえませんか?」などと相談してくる。そこで今回、まったくコミュニケーションの取れなくなった息子に母親が9通の手紙を書いたところ再び会話ができるようになった、という話を紹介したい。
千葉県に住む内田美穂さんは、長男が中学2年生のときから不登校になり、部屋に引きこもって会話もできなくなった。
長男は、それまで卓球部のキャプテンとして頑張っていたという。練習のし過ぎによって肩を壊した。