優秀でも「奪う」営業では結果は出ない
短命ビジネスマンになるな!

 私は各業界のトップ営業マンとお会いするが、話をしていると必ず「買ってもらえるかどうかは別として、とにかくこれを知ってもらいたいんです」といったような話が出てくる。“お客様にどうしてもこれを与えたい”と思って行動している人は強い。どんな業種でも結果を出している。

 同じような行動をしても結果が出ない人は「人から奪おう」という気持ちが強すぎるのではないか。だから同じような行動をとっても「なんか怪しい」と警戒されてしまう。いいところまで話が進んだとしても最後には逃げられてしまうのだ。
 
 奪う営業では結果は出ない。リモートでもリアルでも“今の自分に何が提供できるのか?”を意識しながら行動することが重要で、これを続けることで、長く活躍できるようになる。

“価値を提供し続ける”という考え方を知らなければ、いくらすごい人でも短命で終わってしまう。これを実感した実例を紹介しよう。

 知人の生命保険のトップ営業マンの一人が会社を辞め独立した。この知人は能力を持っているし、桁違いの結果を出してきた。会社を辞めても各方面からニーズがあり独立した当初は講師としても呼ばれていた。
 
 この方はハンター志向で目の前の人を説得するのはうまかった。しかし、利益を重視していて、情報提供するといった考え方はなかったようで、1~2年たつと次第に噂を聞かなくなった。現在では“あの人は今?”的な存在になっている。本当にすごい人だっただけに信じられない。つくづく「長く活躍するのは難しい」と感じた。
 
 今までトップ営業マンや独立して稼ぐ能力の高い人を見てきたが、その中で生き残っている人は非常に少ない。生き残っている人たちの特徴は常に情報を発信しているということ。いわゆる“お役立ち情報”として価値を提供している。だからこそ長く活躍し続けられるのだ。

 どんなにすごい人でも価値を与え続けなければ短命で終わってしまう。今自分にできる最大限の価値を提供し、結果を出し続けてほしい。