日本全国におよそ、2000以上あるといわれている結婚相談所。入会金など初期にかかる費用は平均10万円前後といわれており、入会後は月会費などの活動費、成婚した場合は、成婚料としてさらに費用がかかる。決して安くはない利用料の元を取るため、皆真剣に結婚相手を探すのだが、なかには、成婚どころかお見合いにもこぎつけられない男性がいる。結婚できない40男の共通点とは?結婚相談所のアドバイザーに聞いた。(清談社 中村未来)

ルールを破り婚前交渉を
持とうとする40代男

結婚相談所のイメージ婚活がうまく行かない2大パターンは「キャバクラ感覚男」と「バーチャル婚活男」である(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「結婚相談所では、婚前交渉を禁止しているところが少なくありません。しかし、しばしばルールを破ろうとする男性がいるのも事実。それが多いのが、40代男性です」

 こう話すのは、結婚相談所「SUN SUN CALL」で婚活マネージャーをする中島氏。婚前交渉を禁止とするかどうかは、相談所によって異なる。遊び目的の会員を回避すること、妊娠トラブルを防ぐというのが主な理由で、基本的には女性を守るためのルールとなっている。ところが、それに納得しない男性がいるというのだ。

「婚前交渉が禁止の場合は、入会時にきちんと説明するのが義務ですが、その際に『なんでですか?』と言う男性もいらっしゃいます。理由とリスクを説明して同意を頂くのですが、それでも欲望に負け、相談所に内緒で誘いをかける男性もいます」
 
 相談所によっては、婚前交渉を持ったらその時点で成婚同意とみなされ、成婚料を支払うことも。

 無論、クレームの原因となったり、悪質であるとみなされた場合は、退会の可能性もある。

「規約がたくさんあるのでご本人が忘れてしまうこともあるかもしれませんが、問題なのは、お相手女性の男性への気持ちに乗じて誘いをかけるようなケースですね。誘い文句は『体の相性の確認も大事』。完全にクレーム対象なのですが、女性側が関係が崩れるのを懸念して『クレームを入れないでほしい』と言ってきたこともありました。でも、結局は女性が冷静に判断し『ルールを守れない男性とは生涯を共にできない』と、交際終了になりました」