米食品医薬品局(FDA)は23日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症者向けの治療に回復期血漿(けっしょう)を使うことを許可した。回復期血漿は同感染症から回復した患者から集められるもので、抗体が多く含まれている。FDAによる決定は緊急使用許可(EUA)と呼ばれるもので、入院中のCOVID-19患者が診断を受けて3日以内の使用が認められることになる。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先月、こうした動きについて報じていた。今回の決定により、患者への効果に関する研究や臨床試験が続く中で、COVID-19患者や治療にあたる医師は期待が寄せられている治療法により早く、また容易にアクセスすることが可能になる。