日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が多額の役員報酬の過少記載容疑で逮捕、起訴された事件を巡り、東京で来月、初公判が開かれる。だがゴーン被告はその場で無罪を主張するわけではない。代わりに被告席に座るのは、ゴーン被告を手助けしたとされる米国人の元幹部だ。初公判が開かれる9月15日は、グレッグ・ケリー被告の64歳の誕生日でもある。ケリー被告は長年、日産でゴーン被告の側近を務めた。公判を待ちながら東京で賃貸マンション暮らしを余儀なくされているケリー被告とは対照的に、プライベートジェットに積まれた箱に隠れてレバノンへ逃亡したゴー被告ンは自由を謳歌(おうか)している。ケリー被告は日産の会議に出席するつもりで、地元テネシー州から日本に到着したところで逮捕された。それから2年近くたつが、判決が下るまで少なくともさらに1年かかる可能性が高い。
ゴーン報酬「秘密書類」、ケリー被告公判で開示へ
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