ビッグデータ分析ソフトを提供する米パランティア・テクノロジーズは、シリコンバレーの新興企業ではない。だが現金燃焼のペースはまさに典型的だ。著名投資家ピーター・ティール氏が17年前に共同創業したこの企業は、シリコンバレーと一線を画することを明確にした。25日に初の直接上場を申請したパランティアのアレックス・カープ最高経営責任者(CEO)は、申請資料に含まれる株主への書簡の中で、「シリコンバレーの技術エリート層」について、広告を売るためには平気で個人データを発掘するが、防衛・政府関連のプロジェクトへの関与に尻込みする集団だとした上で、「当社のソフトウエアはテロリストを標的にし、兵士を安全に守るために使われる」と述べた。「たもとを分かつことになったが、われわれのパートナーはその決意を評価すると信じている」と続けた。