中国の人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」のケビン・メイヤー最高経営責任者(CEO)が辞任を表明したことが27日、明らかになった。米政権が同社に対し、中国とのつながりを断つよう圧力を強めるなか、就任からわずか3カ月足らずで辞任する形となった。メイヤー氏は社員あての文書で、過去数週間で政治環境が「著しく変化した」とし、ティックトックの米国事業売却が見込まれるなかCEOの役割はこれまでとは大きく違ったものになると述べた。米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーの幹部を長らく務め、今年5月に同社を離れたメイヤー氏は、事業売却後の「企業構造にどのような変更が必要になるのかよく検討した」結果として辞任を決意したと述べた。