米連邦準備制度理事会(FRB)が2日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、今夏の経済活動は緩慢なペースで回復したものの、新型コロナウイルス流行前の水準を大きく下回ったままだった。全米の多くの地区で製造や個人消費は上向いたが、そのペースは今春より鈍かった。雇用も、より鈍いペースで持ち直した。労働市場は引き続き不安定だった。一時帰休にしていた従業員を解雇した企業もあれば、育児を巡る懸念や7月末までの失業保険給付の上乗せで、採用が難航した企業もあった。主に新型コロナ対策による行動制限が響き、商業建設・不動産業界は縮小した。一方、住宅価格の上昇が続く中、住宅建設・不動産業界は好調さを保った。