米大統領選まであと9週間に迫る中、ミネソタ州が「主戦場」として浮上してきた。民主党のジョー・バイデン候補に対して総じて守勢に立たされているドナルド・トランプ大統領にとって、民主地盤の同州は攻め落とせる勝算が大きい重要州で、両陣営ともに集中的に資金をつぎ込んでいる。共和党の大統領候補は1972年以降、ミネソタ州で勝利したことがない。だが、トランプ氏は4年前の大統領選で4万5000票差まで詰め寄っており、陣営関係者らはトランプ氏の追い上げが継続していると話す。超党派の選挙分析機関クック・ポリティカル・リポートが激戦を予想している12州のうち、2016年に民主党のヒラリー・クリントン候補が勝利したのは、ミネソタとニューハンプシャーの2州のみだ。