フランスパンが好きでも食べやすいパンを選ぶ「気配り」

 このことをある企業のエグゼクティブ研修でお伝えしたところ、早速「私はフランスパンが好きなのですが、パンを選べる場合であれば、やわらかくてちぎりやすいパンを選ぶほうがいいですね」とおっしゃった方がいました。

 その理由をおうかがいしたら、自分はフランスパンが好きだけれど、固いせいもあり、ちぎるときに、いちいちそちらに神経を使ってしまい、相手の話をきちんと聞いていないように誤解されてしまうのではないかと気になってしまうから、と。

 「でもやわらかいパンであれば、そんなことを気にせず、相手に合わせた会話ができますね」とおっしゃっていました。

 この役員の方の相手を気づかう姿勢に、部下の方たちも感心した様子でメモを取っていました。この不況の中、業績を毎年伸ばしている会社なのですが、その理由もうなずけると思いませんか?

 やはり、仕事の成功の土台には「気配り」あり。このように気配りを実践する人たちの集う会社ですから、今後ますます発展していくこと間違いないと感じました。


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