フランスパンが好きでも食べやすいパンを選ぶ「気配り」

 このことをある企業のエグゼクティブ研修でお伝えしたところ、早速「私はフランスパンが好きなのですが、パンを選べる場合であれば、やわらかくてちぎりやすいパンを選ぶほうがいいですね」とおっしゃった方がいました。

 その理由をおうかがいしたら、自分はフランスパンが好きだけれど、固いせいもあり、ちぎるときに、いちいちそちらに神経を使ってしまい、相手の話をきちんと聞いていないように誤解されてしまうのではないかと気になってしまうから、と。

 「でもやわらかいパンであれば、そんなことを気にせず、相手に合わせた会話ができますね」とおっしゃっていました。

 この役員の方の相手を気づかう姿勢に、部下の方たちも感心した様子でメモを取っていました。この不況の中、業績を毎年伸ばしている会社なのですが、その理由もうなずけると思いませんか?

 やはり、仕事の成功の土台には「気配り」あり。このように気配りを実践する人たちの集う会社ですから、今後ますます発展していくこと間違いないと感じました。


◆ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ◆

『どんな場でも、「困った人」にならない気配りの習慣』好評発売中!
知らずしらずのうちに失礼なことをしていませんか?
マナーや礼儀の基本を知らずに、相手に不愉快な思いをさせてしまう人。また本人はまったく悪気はないのに、気づかいが足りずに相手を怒らせてしまった人。相手を思いやる気持ちはあるのに「知らずしらずに」失礼なことをしてしまった人。そんな「困った人」にならないために、ビジネス、プライベート、国内、海外、どんな場面でも使える気配りの基本的なルールを紹介。
ご購入はこちら! [Amazon.co.jp] [紀伊國屋書店BookWeb] [楽天ブックス]