ビジネスの場のメニュー選びの基準は

 さて、ビジネスシーンで皆さんはどんなメニューを選びますか?

 自分の好きなもの?

 値段が高いか、安いか?

 いいえ、正解は「食べやすいメニューを選ぶこと」です。

 プライベートであれば、もちろん、好きなメニューを頼んでいいのです。しかし、ビジネスではプライベートと同じ発想をすべきではありません。なぜなら仕事上の打合せや商談が目的だからです。

 たとえば骨が付いた食べにくいメインディッシュなどは、それを食べようとするときにどうしても会話に集中しづらくなるものです。ですからナイフやフォークの使い方に自信がない方は、食べやすいメニューを選ぶこと。これが気配りの1つです。またメニューに迷ったら相手の方と同じにすることも気配りの1つ。同じメニューであれば、店側にとってもサービスがしやすくなり、配膳のタイムラグがなくなるからです。

 ビジネスシーンでは、たったこの2つを実践するだけで話題への集中力はグンと高まりますし、相手が先に食べ終わってしまい間がもたないという困った場面もなくなります。

 ちなみに“食べやすい”の基準は、自分の食べる技術のレベルに合わせることと、会話にゆとりを持って品よく楽しめるくらいのスピードで食べられる分量のメニューを選ぶことです。

 いずれも接待では特に成功に欠かせない「気配り」と言えるでしょう。