新型コロナウイルスの感染拡大を受け何カ月も閉鎖を強いられていた全米の連邦裁判所が、審理を再開し始めた。再開された陪審裁判では、弁護士も裁判官もマスクを着用し、陪審員席、証人席はソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保した上で、人が入れ替わるたびに消毒されている。シカゴの連邦裁判所は、8月初旬に陪審員の受け入れを始めた。その際には、陪審員の出席を促すため繁華街での駐車を裁判所が認め、首席判事が担当する法廷に極めて広い陪審員用スペースを設けるなど、ウイルス感染予防のためのあらゆる措置が取られた。裁判関係者、傍聴者はすべてマスクを着用していた。その中には、ラインストーンで飾られたシカゴ・カブス(野球チーム)の青と赤のロゴ入りのマスクを着けた職員もいた。